松本人志「性加害報道」賢者7人に聞いた“テレビに復活”する方法 田嶋陽子「懺悔録を書いて」美川憲一「闘う覚悟示して」
2024/01/23

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「活動休止でレギュラー7本、年収約10億円が吹っ飛びました。お笑い界への影響という意味では、それも霞むようなことですが……」(芸能記者)

「週刊文春」による報道を受け、活動を休止した。1982年にを結成して以来、史上最高のお笑いの天才として芸能界を牽引してきた男は、このまま消えてしまうのか――。各界の賢者7人に、復活への道程を聞いた。

■フェミニスト・田嶋陽子

「『女はただの“穴と袋”だ』と見ているんでしょう。時代遅れですよ」

 と端から手厳しいのは、田嶋陽子氏だ。

「約30年前に芸を見たときは、すごい人だなと感心したんですよ。でも最近の松本さんは、人を使って笑いを取るけど、自分の芸は見せていない気がして……。今回の事件もそういう構造ですよね。私は、ひとりの男性として、まずは告白の文章を書いてほしいんですよ。自伝的な懺悔録ですね。どんな体験や経験から、女性を蔑視してもいいと思うようになったのか、過去の女性遍歴とあわせて書いたらいいと思うんです。日本社会から女性蔑視をなくすにあたり、非常に意味のある“参考書”になりますよね。まずはそこからです」

■弁護士・萱野 唯

 エンタテインメント法務に詳しい萱野唯弁護士は、裁判の“リスク”も指摘する。

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「『週刊文春』が報じていることが事実かどうかは現時点ではわかりませんが、松本さんご自身の対応からも、飲み会自体はあったものと思われます。お酒の席であれば、仮に意図しなかったとしても、相手に嫌な思いをさせてしまう可能性はあります。そのような申し出がある以上、事実関係の確認も含めて誠実に対応する姿勢を見せることが必要だったのではないでしょうか。その点、松本さんがXで『事実無根なので闘いまーす』と投稿したのは、反論として説得力があったのか、誠実さを感じられるものだったのか、疑問です。仮に無理強いしたという要素がなかったのであれば、今後の裁判で名誉毀損やプライバシー侵害が認められる可能性はあります。しかし、裁判のなかでネガティブな情報が公開されてしまうリスクもありますので、慎重な検討が必要でしょう」

■お笑い評論家ラリー遠田

 お笑い評論家のラリー遠田氏も、“初動のミス”を指摘する。

「旧ジャニーズの性加害問題があったばかりなので、社会的に無視できない問題となりました。復活は相当難しいでしょう。告発した女性の“お礼LINE”が報じられた際、Xで『とうとう出たね。。。』と投稿したのは非常にまずかったです。YouTubeの動画や記者会見などで、事件のことや被害を訴える方に、丁寧に自分の言葉で謝罪や反省を述べることが第一歩でしょう。あとはスポンサーが『禊(みそぎ)はすんだ』と納得して許してくれるかどうかですね」

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■歌手・

 一方、強力な援軍もいる。歌手の美川憲一だ。

「私、そもそも活動休止する必要なんてないんじゃないかと思うの。8年も前の事件を女性が持ち出したことが気になるのよ。それに、アテンドした後輩たちにも責任はありますよ。松本さんはお笑い界の頂点ですから、もう少し考えて行動してほしかったですよね。こういう事態になったらどうするか、後輩たちも考えておくべきでした。活動を休止するにしても、記者会見は開いたほうがいいと思います。自分の口で“闘う覚悟”を示さないと。どこか対応があやふやだから、みんな疑ってしまうんでしょう」

■東北大学特任教授・増沢隆太

 企業の謝罪会見など、コミュニケーションが専門の東北大学特任教授の増沢隆太氏は、謝罪会見に否定的だ。

「謝罪会見には戦略的な価値以前に、強い意欲が必要です。まず引退せずに続ける気持ちを本人がキープできるかどうか心配です。専門家としていえば、『事実無根』と反応したのはまずかったですね。何かあると、企業も個人も自分を正当化し、反論したくなる傾向があります。しかし『事実無根』と言い切ってしまうと、何か出たときにツッコミどころを与えてしまう。いまの状況下では、記者会見を開いても、松本さんが“悪者”前提なので、得はないでしょう。裁判を粛々とおこないつつ、むしろお笑いライブやYouTubeなどでファンに向けて活動したほうがいいと思います。批判に対し、反論することにエネルギーを割くのではなく、私のように『今後も松本が見たい』という世間の声に応えるようにするんです」

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■テレビプロデューサー・鎮目博道

 テレビプロデューサーの鎮目博道氏は、“新生松本人志”が必要だという。

「松本さんのテレビ的な魅力は2つです。おもしろいことと、カッコいいということです。事実は別として、今回の告発に対し、そのどちらの魅力も発揮できていません。松本さんの才能なら、“おもしろくてカッコいい”記者会見が開けるはず。昔のテレビが求めた芸人像は『ちょっとワルでも、すごくおもしろい人』。でも、いま求められているのは『すごくいい人で、少しおもしろい人』。松本さんは前者ですよ。でも、テレビも芸能界も、いままさに時代に合わせて生まれ変わる必要があります。すべての芸人さんに尊敬される松本さんも、現代に合わせてクリーンに生まれ変わり、“新生松本人志”としてテレビに復活してほしいですね」

■僧侶・川村妙慶

 仏教界からは、愛のある“説教”だ。真宗大谷派僧侶の川村妙慶氏はこう語る。

「有頂天という言葉があります。一連の騒動が本当だとしたら、松本さんは、慢心が頂点に上がり、天にも昇る心で生きてきたのでしょう。複数の女性を呼ぶというのも、まるで選ぶ立場が当たり前という態度です。苦しいかもしれませんが『宴会を理由に女性を物色していました。本当に申し訳ありませんでした』と、はっきり言うことです。間違っても、これを機に仏門に入るとは言わないでください。仏さんは尻拭いしませんよ」

 松本の“蜘蛛の糸”はどこにあるやら。

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