【ブルーリボン賞】「ゴジラ―1.0」が作品賞など3冠、山崎貴監督「さみしさを消すのは続編しかない」
2024/01/23

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ゴジラ像を手に受賞を喜んだ山崎貴監督

 東京映画記者会(スポーツ報知など在京スポーツ7紙で構成)が選ぶ「第66回(2023年度)ブルーリボン賞」が23日、決まった。「ゴジラ―1.0」(山崎貴監督)が、作品賞と主演男優賞の神木隆之介、助演女優賞の浜辺美波で3冠を獲得した。授賞式は2月8日に都内で開催される。

 終戦直後の日本を襲うゴジラの脅威と重厚な人間ドラマを両立させた。昨年の報知映画賞監督賞や、海外の映画賞を多数獲得している山崎監督だが「作品賞はもちろんうれしい。だけど何より若い2人のキャスト(神木、浜辺)の頑張りが評価されたことがうれしいし、ありがたいことです」と“ゴジラ3冠”を喜んだ。

 日本では11月3日に公開され、今月21日までの80日間で興行収入は54.5億円を記録。全世界興行収入は1億ドル(約147億円)を突破し、この日夜には米アカデミー賞の視覚効果賞に邦画史上初めてノミネートされるなど、海を越えて快進撃を繰り広げている。

 山崎監督は、このほど米アカデミー賞のプレゼンテーションのために渡米。現地で参加した映画賞授賞式で、憧れの俳優ハリソン・フォードと偶然に対面を果たしたそうで「『ゴジラの監督か!』と立ち上がって握手をしてくれた。僕からは、『スター・ウォーズ』が大好きで映画監督の道に進んでここまでたどり着いたことをお伝えしました。本当に夢のような幸せな時間でした」と興奮気味に回想する。

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 ハリウッドの一流監督やプロデューサーと交流し、「現地では『キャラクターアーク(登場人物たちの変容や精神的な変化)がすばらしい』『俳優のお芝居がすごくよかったし、感情移入できて面白い』という声を本当に多くもらった。非英語で、しかもこんなにドメスティックな作品が評価されるとは予想外でした」と世界の反応に手応えを感じている。

 少年時代から憧れだったゴジラのメガホンがかない、緻密なVFX技術を用いてシリーズ“最恐”のゴジラをスクリーンに出現させた。撮影中は「本当にすごく大変だったけど、ゴジラを作ってると思うだけでニヤニヤしちゃって。神木君からは『監督、なんでこんなシリアスなシーンで笑ってるんですか』と突っ込まれましたけどね」と苦労よりも高揚感が勝っていたという。

 国内外から続編にも期待の声が高まっており「思いの外、今は“ゴジラを作っちゃった”というさみしさが大きい。このさみしさを消すのは、続編しかないでしょうね。もう少しゴジラを作りたい人でいたいなと思います」と意欲をのぞかせた。(奥津 友希乃)

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