《木原事件》安田種雄さん遺族の土下座に、担当検事が「お母さん、大丈夫ですから。捜査しますので」
2024/01/23

広告

 裏金問題を受けて、岸田文雄首相は新年早々、党内に「政治刷新本部」(仮称)の設置をぶち上げた。幹部として木原誠二前官房副長官(53)を起用することが報じられたが……。

◆ ◆ ◆

まるで“禊”が済んだかのように振舞う木原氏

 政治部デスクが語る。

「刷新本部には顧問として麻生太郎副総裁と菅義偉前首相の起用も明らかになっています。木原氏は、自派閥を擁する麻生氏と派閥政治を批判する菅氏の間で難しいかじ取りを迫られるでしょう。結局、岸田首相がそれだけ重要な役どころを任せられるのは腹心の木原氏だけなのです」

 その木原氏について小誌は、妻X子さんの元夫・安田種雄さん(享年28)が2006年に不審死を遂げた「木原事件」を報じてきた。木原氏は一切説明をしないまま、昨年9月の内閣改造で副長官を退任した。

「11月中旬には地元・東村山市の『市民産業まつり』に奥さんを伴って出席。下のお子さんを抱っこし、もう1人のお子さんが付いてくる形でブースを回っていた」(地元関係者)

 まるで“禊”が済んだかのように振舞う木原氏。だが、事件の捜査はまだ終わっていない。

「私たちにはもう、検事さんしかいないんです」

 種雄さん遺族の刑事告訴を受理してからわずか50日余の12月15日、警視庁は「事件性なし」

広告

として東京地検に書類送付した。これに対し、同月25日、種雄さんの母と2人の姉が弁護士3人に伴われ、東京地検を訪問。事件の担当検事と面会したのだ。以下はその再現だ。

「大事な大事な私の子だったんです。私が死ぬときには種雄に『解決したよ』って言ってやりたい」

長姉「私たちにはもう、検事さんしかいないんです」

遺族が抱く捜査の早期終結の懸念に対し、検事は…

 警察の「事件性なし」という捜査結果に納得がいかず、口々に訴える遺族。さらに、母が嗚咽しながら言及したのは、X子さんについてだった。

「種雄が死んだとき、嫁が隣の部屋に朝までいたんです。何で助けてくれなかったの。救急車を呼んで助けてくれればよかったのに」

 遺族の代理人弁護士が担当検事に「X子さんやその親族についても捜査してほしい」と伝えると、

検事「必要な捜査をしっかり進めていきます」

 さらに、遺族が抱く捜査の早期終結の懸念に対し、

検事「じっくりやる案件だと思います。期限を申し上げるのは難しい」

 検察独自の捜査と警察に指示する形での捜査の両方を行うこと、遺族にも情報提供を求めることなどを伝えた検事。帰り際、感情が溢れた母は床に手を突き、土下座の姿勢を取った。

「お願いしますっ……」

 検事は顔を紅潮させ、

「お母さん、大丈夫ですから。捜査しますので」

 と語りかけた。こうして約40分に及ぶ面談が終わったのだった。

検事が『じっくりやる』と話したなら、それが検察全体の意思

 元東京地検検事の落合洋司弁護士が語る。

広告

「検察官には、検察という統一された組織に属する1人ひとりが一体となって職務を遂行する『検察官同一体の原則』があります。つまり、検察官1人の発言や意思決定は、組織のものとみなされる。検事が『じっくりやる』と話したなら、それが検察全体の意思と見てよいでしょう」

 今もなお検察による捜査の途上にある木原事件。その渦中の木原氏が「政治刷新」を担えるのか。小誌は木原氏に話を聞くべく携帯にショートメールを送り、事務所にも質問状を送付したが、返答はなかった。

 新年も岸田政権の「不適材不適所」は続く。

広告

AD
記事