平安の貴族社会が舞台となるのは初だとか。今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」は世界的古典「源氏物語」の作者・紫式部が主人公だ。人気古典エッセイスト・大塚ひかり氏が、現代と異なる身分と階級が元になった人間関係を鍵に、目からウロコの鑑賞法を伝授する。
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「源氏物語」
世界的な大古典の作者なんだから、今まで主役にならなかったほうが不思議だが、平安中期の都では派手な戦闘シーンも期待できないし、「源氏物語」は現代人とは無縁な王朝の恋愛ドラマと思われがちだからだろう。
しかし実は、平安中期というのはそんなに優雅な時代ではなく、貴族たちもお気楽ではなかった。
「源氏物語」自体、政治闘争を描いた小説でもあるし、経済小説として読むこともできる幅の広さをもっている。
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