【ブルーリボン賞】吉永小百合、23年ぶり主演女優賞 最多タイ3度目の受賞に「とびっきりうれしい!」
2024/01/23

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生涯現役に意欲を見せた吉永小百合

 東京映画記者会(スポーツ報知など在京スポーツ7紙で構成)が選ぶ「第66回(2023年度)ブルーリボン賞」が23日、決まった。「こんにちは、母さん」(山田洋次監督)の吉永小百合(78)が23年ぶり、最多タイとなる3度目の主演女優賞に輝いた。また海外でも話題の「ゴジラ―1・0」(山崎貴監督)が、作品賞と主演男優賞の神木隆之介(30)、助演女優賞の浜辺美波(23)で3冠を獲得した。4年ぶりとなる授賞式は、2月8日に都内で開催される。

 「とびっきりうれしい!」。何度もタッグを組んできた名匠・山田洋次監督(92)の作品での受賞とあり、感謝を込めて喜びを言葉にした。

 第43回の「長崎ぶらぶら節」以来、23年ぶりの栄冠は、桃井かおり(72)と並び、最多の3度目。さらに目を大きく見開いて驚いたのが、同じく山田作品「母と暮せば」(15年)の共演以降、親子のように交流してきた二宮和也(40)が今回の授賞式の司会と聞かされた時だ。

 前年の主演賞俳優が司会を務めるのがブルーリボン賞の特徴。「えっ!? あっ、そうなんですか。昨年独立するメールを下さった。決意するまで大変だったと思う。『応援するからね』とは伝えたけれど、まだ今年は会ってなくて。ワクワクしますね」と、二重のうれしさをかみしめた。

 受賞作の「こんにちは、母さん」では、大泉洋(50)と初共演。母、祖母、恋する女性を丁寧に演じた。

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山田監督はトップ女優にも容赦なく厳しく演出。吉永も受けて立った。「監督も特別な思いがあったと思う。見た人からは『あの後どうなるの?』とよく聞かれる。勝手に言うと松竹の人に叱られるかもしれないけれど続編を」と本心を漏らした。

 最初の受賞作「キューポラのある街」は、第13回で作品賞、主演女優賞、新人賞(浦山桐郎監督)の3冠。「監督と一緒に記者会見をしたのを覚えてます。いまもテレビでやっていると見てしまい『やっぱり、これいいね』と思う。100年残る作品に、と願ってきましたがもう62年もたつんですね」と振り返った。

 映画界は現在、撮影も上映もデジタル全盛だが「私は“浦島小百合”。フィルムと違い、いくらでも撮れる時代だからこそ、『本番は1回』の気持ちを大事に」。これは自戒を込め、撮る側、演じる側の両方に向けたメッセージだ。主催するスポーツ新聞の記者に囲まれながら「作品のプロモーションではいつも無理を聞いて応援してもらってきたのがスポーツ紙。ありがたく思っています」と笑顔を見せていた。(内野 小百美)

◆能登地震「胸痛む」 〇…吉永は能登半島地震の被災者も思いやった。近作では「いのちの停車場」で金沢ロケがあっただけに「自宅を失って苦しんでらっしゃるのを見聞きすると胸が痛みます」。また3本目の映画「拳銃無頼帖 不敵に笑う男」(1960年)は、能登半島が舞台。「期末試験があり、私だけ一人遅れて夜行列車に乗って行ったのですが、汽車でお財布をすられ、一文無しになったり」と忘れられない場所の思い出を語った。

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